あなたは“遺伝子検査”をやったことはありますか?
無いですよね。
ぜんぜん構いませんよ。ほとんどの方はやったことが無いはずですから。
では、どのように遺伝子を検査するのかご存じですか?
この記事では、最近の遺伝子検査について紹介します。
遺伝子検査で何が分かるの?
“遺伝子”という言葉は聞いたことがあるけど、具体的に説明できないという人が多いと思います。
まず“遺伝子”とは何なのか?
「みんなのバイオ学園」というサイトで、分かりやすく説明してくれていたので引用します。
私たち、ヒトの体は、約60兆個の「細胞」からできています。
「細胞」の1つ1つの中には、「核」が入っています。その「核」の中には、46本の「染色体」があります。46本の「染色体」の半分の23本はお父さんから、後の半分の23本はお母さんから受け継いだのです。
1つ1つの「染色体」をほどいていくと、ひも状のらせんの構造をした「DNA」が現れます。
「DNA」のひもの部分は、「糖」と「リン酸」という物質で、ひもを橋渡しする物質は「塩基」で出来ています。「塩基」は、『A(アデニン)・G(グアニン)・C(シトシン)・T(チミン)』という塩基物質で出来ていて、常に「G・C」「T・A」のペアで並んでいます。この「塩基」の並び順が「遺伝情報」です。
「遺伝子」とは、「遺伝情報」の1つの単位です。
出典:一般財団法人バイオインダストリー協会 みんなのバイオ学園
なんとなく「DNA」=「遺伝子」のように思っていましたが、DNAには、遺伝情報を伝える部分と伝えない部分があり、DNAの中でも 遺伝情報を伝える領域を遺伝子と呼ぶんですね。
それでは“遺伝子検査”では何が分かるのでしょう?
一般向け遺伝子検査で人気の「遺伝子検査のジーンライフ」によれば次のように説明されています。
・生まれつきの体質やかかりやすい病気
・何を食べると太りやすいかといった「肥満タイプ」
・寿命の傾向などの体質や身体的特徴
・性格的な特徴
ヒトの遺伝子のすべての配列のうち99.9%は同じで、個人差があるのはわずか 0.1%だそうです。
不思議ですね。「あなた」と「私」とは遺伝子的には、0.1%しか差がないんです。天才科学者のアインシュタインや世界のイチローと私たちも、遺伝子的な差は僅か0.1%です。
そう考えると私達にも、もっと色んな可能性がありそうな気がしませんか?
次からはジーンライフの『Genesiss2.0』という遺伝子検査でわかる主だった項目をご紹介します。
遺伝子検査では、かかりやすい病気、肥満タイプ、体質や身体的特徴、性格的な特徴などが分かる
疾患リスクについて分かること
疾患リスクについて、次のような項目を検査します。
大腸がん、胃がん、食道がん、乳がん、子宮頸がん、上皮性卵巣がん、肝臓がん、胆のうがん、膵臓がん、甲状腺がん、肺がん、喉頭がん、腎臓がん、膀胱がん、神経膠腫、基底細胞がん、黒色腫、多発性骨髄腫、大細胞型B細胞リンパ腫、ホジキリンパ腫、子宮体がん(子宮内膜がん)、前立腺がん、精巣がんなどの33項目
がんについてのリスクの33項目の他に、循環器系の疾患・体質は32項目などさまざまな疾患リスクを判定します。
どのような遺伝子情報を検査するのか「大腸がん」を例にとると、次のような遺伝子を解析するようです。
※画像のサイズが大きくなってしまうので、詳細はジーンライフのページからご確認おねがいします。
疾患リスクについて、がんや生活習慣病、循環器系の疾患・体質などさまざまな疾患リスクを60項目以上検査してくれます!
ダイエット・美容に関して分かること
『Genesiss2.0』では、太りやすい要因や肌の老化要因などを判定してくれます。
体質に合ったダイエット
あなたが何で太りやすいのかを「りんご型」、「洋なし型」、「バナナ型」のタイプ別で判定します。
タイプ別の食事やエクササイズで効率的なダイエットを実践できます。
肌質に合ったスキンケア
シワ・シミのできやすさなどお肌の老化要因を判定します。
これにより、あなたの肌体質に合わせたスキンケアが実践できます。
遺伝子的に太りやすい要因や肌の老化要因を判定してくれるので、効率的にダイエットやスキンケアを行うことが出来ます!
祖先のルーツを探る
ミトコンドリアDNAを解析して、あなたのルーツを判定します。
私たち現生人類は、アフリカが発祥の地というのが現在の最も有力な説です。
そこから長い年月をかけ、ミトコンドリアDNAの突然変異を繰り返しながら、さまざまな人種へと枝分かれしていきました。
通常、遺伝子は父親と母親から半分づつの遺伝子を受け継ぎます。ですがミトコンドリアDNAに関しては母親からしか遺伝されず、その特性を生かして家系を追跡するための研究に利用されているそうです。
ミトコンドリアDNAを用いて分類される遺伝的なグループ=ハプログループを判定することによって、あなたのルーツを特定します。
病気になるリスクが高いと言われたら
遺伝子検査の検査結果について、ひとつ注意しておきたいことがあります。
遺伝子検査は、人間ドッグ等とは違い現在かかっている病気を診断するものではありません。
あなたの持っている遺伝子がどんな病気にかかりやすいかのリスク判定をしてくれるものです。
例えば、もし大腸がんのリスクが高いと判定されても、大腸がんになっている訳ではなく、リスクが高めだということを判定してくれるわけです。
仮にリスクが高めだという判定が出たとしても、必ず病気になる訳ではありません。
逆にリスクが低めの判定が出たとしても、絶対に病気にならないということではないので、自分のリスクを知ったうえで日頃の生活に気を使うことが何より大切です。
※肥満や病気の要因は、遺伝的要素が3割、生活習慣7割と言われてます。
自分を知って健康になろう!
あなたも年に1回くらいは、会社や自治体の健康診断などを受けているかと思います。
健康診断では、身体の異常や病気になっていることは分かりますが、罹患するリスクの高さは知ることが出来ません。
病気になってから治療を行うのではなく、そもそも病気にならないことがやっぱり一番ですよね!
遺伝子検査で自分のリスクを知り、そのリスク回避するため予防策を実践しておくことが、これからは特に大切になることでしょう。
自分のリスクを知り、予防のために生活習慣に気を付けましょう!
遺伝子検査のポイントまとめ
- 遺伝子検査を受けることによって、どんなダイエットが自分に向いているのかを知ることが出来る。
- 何の努力もせずにダイエットが成功するわけではないことに注意。
- さまざまな病気に対するリスク傾向を知ることが出来る。
- リスクというのは、可能性の高さであって必ず病気になるわけではない。
- 遺伝子検査の検査結果は、生活習慣を見直したり事前のケアを心がけたりするための指標として役立てるもの。
遺伝子は生涯同じなので変わることはありません。そのため採取時の年齢や体調、妊娠などによって検査結果が変わることなく、いつでも検査を受けることが出来ます。
今回の記事は、いかがでしたか?
『病気は治療するものから予防するものに』
遺伝子検査は、あなたの健康に幸せにきっと役立つと思います。
この記事が、あなたの『健康』のお役に立てると嬉しいです!
他にも、まだまだ私が体験したお伝えしたいことやポイントがあるので、気に入って頂けたらブログをあなたのブックマークに登録してくださいね!
それでは、また!