健康

【電磁波が身体に与える影響】スマホって危険なの?

どうも、てんちょーです!

あなたは原因不明の不調に悩まされてはいませんか?

朝から身体がだるい
たくさん寝てるのに疲れがとれない
頭が重い

どこか体調不良なんだけど病院に行くほどでもない感じだし、行ったところで特に悪いところは見つからず「ストレス」とか言われて終わるだけ。

もしかしたら、あなたの身の回りの家電製品等が原因かもしれません。

皆さんは、“EHS”ってご存じですか?

これは【Electromagnetic Hypersensitivity】の略で一般的には、「電磁波過敏症」や「電磁過敏症」と言われています。

私たちの生活は、スマートフォンや電気自動車、電子レンジ、IHクッキングヒーター、Wi-Fi等さまざまな人工の電磁波に囲まれています。

この記事では、電磁波が私たちの身体に与える影響を考えてみましょう。

電磁波とは何か

電磁波とは、電界と磁界が相互に作用して組み合わさり、空間を伝達する波のことです。

電磁波は、放射線(γ線・X線)、光(紫外線・可視光線・赤外線)、電波、電磁界に分類されます。

難しくて何を言ってるのか分からないぞぃ

総務省の電波利用ホームページの図を参考にしてみましょう。

引用:総務省 電波利用ホームページ

電磁波といっても送電線から出ている電磁波からX線などの放射線まで、さまざまな波長をもった電磁波があります。

ここでは電波(電波法の定義)に分類されている電磁波のことについて考えてみましょう。

なぜなら、太陽光などは自然に存在しているものですが、電波と言われているものは別の言い方をすると“人工電磁波”とも呼べるものだからです。

急速に拡大する人工電磁波

あなたは普段の生活の中で、どんな家電製品に囲まれていますか?

今の時代、たいていの人はスマートフォンや携帯電話を持っていますし、家にはWi-Fiがあるのも当たり前。家になくても喫茶店やショッピングセンター、コンビニなどの様々な施設でもWi-Fiがあちこちにあります。

携帯電話基地局は都市部の住宅街やオフィス街だけでなく、より利便性を求めて山間部にも建設されています。

こんな峠道でも電話が通じるなんて便利ね

携帯以外にも、テレビ、電子レンジ、人によってはIHクッキングヒーターや電気自動車。最近急速に普及しているスマートメーターも設置されているかもしれません。

一説によると、100年前に人類が浴びていた自然レベルの一兆倍以上の高周波を現代の私たちは浴びているそうです。

1,000,000,000,000倍以上!

一兆倍とはいっても、悪影響を及ぼすことがなければ特に問題はありません。ですが、どうやらそうとも言い切れないようです。

電磁波が身体に与える影響

電磁波の中でも身近なのが、マイクロ波(周波数が300MHz~300GHz)の電波を出している家電製品です。

先ほどの図で見ると、テレビ、FMラジオ、携帯電話などはマイクロ波を出している家電製品になります。

その他にも、電子レンジやパソコン、IHクッキングヒーターなどもマイクロ波を出す家電ですね。

このマイクロ波が健康にどんな影響を与えるか”、を「関西医療大学紀要 Vol.12.2018  人口電磁波がもたらす健康問題について」から、ご紹介します。

Ⅲ.人工電磁波の健康影響に関する研究

世界で初めて電磁波過敏症を患ったのは、NikolaTesla(1856-1943)であるらしい。~中略~「私が発明した交流電流(AC)は、人体エネルギーにはあまりにも強く、地球上で最も危険なものとなるだろう。私は解決策を見つけなくてはいけない」という Tesla の言葉は、Nikola Tesla の技術の所有権を有しているテスラ社が保管している資料に見出せる。私たちは、こうした技術の恩恵を受ける一方で、その危険性に対処せねばならない時代に足を踏み入れている。

~ 中略 ~

3)マイクロ波によるDNAの損傷

1980 年、J. L. Sagripanti らは、マイクロ波の非熱作用によって惹起されるDNA損傷の可能性を報告した。その後、1995 年に Henry Lai と Narendra Singhは、米国政府によって安全とされている基準値内で、携帯電話で使用するのと同等のマイクロ波を 2 時間ラットの脳細胞に照射するだけでDNA損傷が増大することを確認した。さらに 1998 年、J.L. Phillips も、マイクロ波によるDNA損傷を発表した。一方、マイクロ波によるDNA損傷は起こりえないとする研究も多く報告されているが、ここで注意すべきは、Henry Lai や J.L.Phillips のように、DNA損傷を発表した研究者に対して、携帯電話会社から圧力がかかったという事実である。企業からのこうした圧力や干渉は、この問題をめぐって中立性を確保した研究を行うことが如何に難しいかを物語っている。

~ 中略 ~

6)研究をめぐる問題点

前述の Allan H. Frey の指摘からも窺えるように、この分野の研究は、研究者の中立性が保たれにくい。研究者の立場は、電磁波による被害を直接・間接に経験している者と、軍や企業からの支援や資金提供を得ている者とでは、大きな隔たりがある。こうした立場の相違が、研究結果に如何なる影響を及ぼすかを調査した報告によると、携帯電話業界から資金提供を受けた調査では、「携帯電話使用と健康影響の関連」がみられないと発表したものが 71.9%、みられると発表したのが 28.1% であったのに対し、資金提供を受けない独立した調査では、関連がみられると発表したのが 67%、みられないとしたのが 33%であった。つまり、何らかの結論に至るには、単に研究結果だけでなく、現状では、研究者の立場や資金源も考慮に入れねばならないのである。さらに、電磁波による健康被害は、侵襲的な電磁波の長期暴露によると考えられるので、人体への影響に関する研究の再現性を得ることは、容易ではない。したがって、研究デザインの工夫に加え、動物実験、疫学調査、電磁過敏症に罹患している人達の愁訴等、これらすべてを総合的に検証していく歩みが必要となる。

引用:関西医療大学紀要 Vol.12.2018 人口電磁波がもたらす健康問題について

紀要の一部を抜粋して紹介しましたが、他にもラットを使った研究と結果等を紹介しています。詳細については上記リンクより本文をご覧いただきたいと思います。

さまざまな研究が行われていますが、電磁波が人体に悪影響を与えるのかどうかハッキリとした結論は出ていないのが現状のようです。

紀要のⅢ章を箇条書きにまとめると、このようになります。

人工電磁波の健康に与える影響

・マイクロ波が血液脳関門に影響を与える可能性がある

・認識力、記憶力、行動力が低下する可能性がある

・マイクロ波によりDNAが損傷する可能性がある

・耳鳴りや頭鳴りの原因となる可能性がある

・その他の多くの症状を惹き起こす可能性がある

・結論は研究者の立場や資金源も考慮しなければならない

国の見解(電磁波は安全)

さまざまな研究により、電磁波が人体に悪影響を与える可能性があることが指摘されていますが、国はどう考えているのでしょう。

総務省の電波利用ホームページには、次のように記載されています。

電波が人体に与える影響については、我が国を含め、全世界的に見てこれまで50年以上の研究の蓄積があります。これらの科学的知見を基に、十分に大きな安全率を考慮した基準である「電波防護指針」が策定されています。ここで定められている基準値は、国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)等が策定している基準値と同等のものであり、我が国のみならず世界各国で活用されています。この基準値を満たしていれば、人間の健康への安全性が確保されるというのが、世界保健機関(WHO)やICNIRP等の国際機関をはじめ国際的な考えとなっています。

簡単に言うと、「WHOが安全と言っている範囲内だし、世界各国も同じような基準でやっています」という事です。

WHOがどのような見解を示しているかは、ファクトシートで確認できます(日本語です)。

WHO ファクトシート No.299「電磁界と公衆衛生:静的な電界および磁界」

WHO ファクトシート No.193「電磁界と公衆衛生:携帯電話」

WHO ファクトシート No.296「電磁界と公衆衛生:電磁過敏症」

WHOの見解の要約

・現時点では、静磁界のヒトに対する発がん性は分類できない

・携帯電話使用を原因とするいかなる健康影響も確立されていない

・電磁過敏症の症状を電磁界ばく露と結び付ける科学的根拠はない

結論:電磁波は安全?それとも危険?

これまで電磁波が人体にさまざまな悪影響を与える可能性があるということや、国やWHOが日常的に浴びている程度の電磁波では人体に悪影響は与えないとの主張をご紹介しました。

危険なのか?安全なのか?その結論はこのように言えるでしょう。

『電磁波が安全か危険かは、まだ分からない』

国やWHOの見解をそのまま信じるのなら安全といえるのでしょうが、現実に電磁波過敏症と思える方々がいることや、様々な研究で悪影響を与える可能性が指摘されていることを考えると、何の影響も与えないというのは考えづらいように思えます。

また携帯電話やスマートフォンに関しては普及してからの日が浅く、短期的には悪影響を与えないように思えますが、数十年という長期での影響はハッキリとしたことは分からないのが現状でしょう。

別の言い方をすれば、電磁波が長期的に人体に与える影響は“壮大な人体実験の最中”ともいえるのかもしれません。

ただ先にあげた関西医療大学紀要の中で指摘されている、“研究者に対する圧力の存在”や“研究者の立場や資金源が研究結果に影響を及ぼす”ということは、知っておいた方が良いでしょう。

あなたの健康を守ってくれるのは、あなた自身しかいません。国が言っているから正しい、テレビが言っているから正しいという思い込みは捨てて、あなた自身で考えることが重要です。

今回の記事は、いかがでしたか?

スマートフォンを目覚まし代わりに、枕元に置いて寝ている人は多いのではないでしょうか?

『どうも最近体調がすぐれない』という場合、電磁波が関係しているのかもしれませんよ。

 

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