家計管理

貯金のコツ 基礎編

貯金はじめようかな
それは良い心がけだね。貯金があると色々と良いことがあるからね。
貯金(お金の余裕)があると、こんな良いことがある
  • 気持ちに余裕ができて、心豊かに生活できる
  • 不測の事態がおきても対処できる
  • 嫌なことを我慢しなくてもよくなる

この記事では、今まで貯金が得意ではなかった人も無理なく貯められるよう、すでにそれなりの貯金を持っている人は さらに貯めていけるように、「貯金をするためのコツ」を伝授していくよ。

これは「貯金のコツ 基礎編」だ。

黒字家計を作る

貯金は、まず「黒字家計をつくる」ところからスタート。簡単に言えば収入の範囲で暮らすこと。これが出来なければ、まず貯金は無理。

毎月の給料では足りなくてボーナスで穴埋めしてるようでは貯金は出来ないよ。

収入の範囲内で暮らそう

「そんなこと言っても、給料が低いんだよ~」というのは言い訳。

ズバリ、それは「つ・か・い・す・ぎ」

欲しいという気持ちを抑えられず、ブランドバッグや洋服を買ったり、めったに使わないサブスクをいくつも契約していたり、外食ばかりだったりしてないかい?

もし借金(ローン等)でそういったものを買っているとしたら、それは「未来の自分からお金を盗っている」という風に考えるといい。

逆に貯金は「未来の自分へお金をプレゼントしている」ということなんだ。

貯金してお金が貯まれば、無理なくブランドバッグや洋服、車でもでも買えるようになるよ。

まずは、家計を黒字にして貯金をはじめよう!

じゃあ次に、黒字家計をつくるための実際のやり方 ここからが重要だ!

家計管理

貯金するのに節約しなきゃならないよね
そうだね。でも無理をすると続かないから、生活の質を落とすことなく家計改善するためのポイントを教えるね

家計管理のポイントのうち効果的なものを教えるよ。

家計管理のポイント
  1. 支出を把握する
  2. 固定費を削減する
  3. 通信費の見直し
  4. サブスクの見直し
  5. 住宅ローンの見直し
  6. 保険の見直し
それぞれのポイントを詳しく見てみよう

支出を把握する

黒字家計にするには、まず何にいくらくらい掛かっているのかを把握することが重要。

家賃、食費、通信費、水道光熱費、サブスク代等を毎月払っているけど、それぞれいくら使っているか把握しているかな?

これを把握するには、家計簿が良い。といっても現代は手書きじゃなくてアプリでね。

oto(おと)が使っているのはマネーフォワードMEというアプリ。手書きでは面倒で続かないけれど、このアプリではキャッシュカードや電子マネーでの利用を自動で記録してくれる。

現金だと手入力かレシートの写真撮影で記録できるから、無理なく続けられるよ。

無料でも使えるけど、有料(月500円程度)プランが銀行口座も10個まで登録出来たりするから使いやすい。

これを2~3か月続ければ、食費はいくら、通信費はいくらとかの大まかな支出は把握できる。

実際に家計簿をつけてみると意外なところに沢山お金がかかっていたり、使っていないサブスク代を毎月延々と支払っているのを発見したりして、自分の想像と微妙に違っていることを発見できるよ。

  • 家計管理は支出の把握から
  • 家計簿をつけよう

固定費を削減する

家計においての固定とは、毎月定額あるいはほぼ一定でかかる支出のこと。

例えば、家賃、水道光熱費、通信費、サブスク代、保険料、塾などの費用があるね。

反対に変動費というのは、毎月かかるけど一定じゃなく金額が上下する支出のこと。

例えば食費、交際費、レジャー費、日用品費なんかがそうだね。

  • 固定費 ー 家賃、通信費、サブスク費、保険料、車の維持費など
  • 変動費 ー 食費、交際費、レジャー費、日用品費など

固定費の削減は生活の満足度を下げずに実践しよう。

削減できれば毎月一定額でかかる支出が減るから効果は絶大だ。

見直したことが無ければ、月に数千円~数万円、年間で数万円~数十万円の固定費削減が期待できるぞ

固定費の削減が満足度を下げずに大きな効果を生む

通信費の削減

簡単に出来て効果が高いのが通信費。なかでもスマートフォンの見直し。

docomo、au、ソフトバンクの大手キャリアを使っているなら、絶対に見直してほしい。月に数千円は通信費を節約できる。

削減の方法は「格安sim」を使うこと。oto(おと)の場合は「日本通信sim」を使っているよ。

格安simって電波が届かないとか大丈夫?
ないない。大手キャリアの回線つかっているから大丈夫。普通に使う分には、まず困らないよ。

格安simは大手キャリアの回線を使っているから、電波が届かないとか品質が悪いとかの心配は必要なし。(ちなみに日本通信simはドコモの回線を使ってるよ)

ただし格安simにも若干のデメリットもあるんだ。

格安simのデメリット
  • 回線が混む時間帯に遅くなる可能性がある
  • 端末によっては、SIMロック解除が必要
  • ショップが無いか数が少ないため、オンラインでのサポート対応になる
  • キャリアメールが使えない
  • lineのID検索、電話番号で友達を追加、オープンチャットの一部機能が使えない

oto(おと)が実際に使ってみての感想は、通信速度が遅いと感じたことは無いし、むしろYmobileの時より使えるエリアが広いね。

価格体系等もシンプルで実店舗でもサポートの必要性も感じない。

キャリアメール(〇〇〇@docomo.ne.jp等のメールアドレス)が無くても、もともとキャリアを変更しても面倒くさくならないようにGmailメインにしてたから問題なし

lineに関してはID検索使ってないし、友達追加はQRコードで出来るから特に困らない。

スマホを格安simに変える際、自宅のインターネット光回線も見直したんだけど、契約内容がすっきりして分かりやすくなったよ。

よく「家族割」とか自宅のインターネット回線とセットで〇〇〇円割引とかあるけど、あれは良くないね。

解約して乗り換えたいときに、色々と絡み合っててとても面倒。顧客を抱え込むために、わざとそうしているのかも知れないけどね。

価格と品質を比較して、スマホはココ!自宅のインターネット回線はココ!とするのがおススメだよ。

シンプル イズ ベスト!

格安simを活用しよう!

サブスクの見直し

映画やドラマなどの動画配信、音楽配信サービス、マンガが読み放題とか いろんなサブスクがあるよね。
私もいくつか入ってるよ

サブスクっていうのは、「サブスクリプション」(subscription)の略で、月額や年額といった一定の料金を支払うことで、一定期間サービスや商品を利用できる仕組みのこと。

amazonプライムやNetflix(ネットフリックス)なんかが有名だね。価格も月に数百円から数千円程度のものがほとんど。

ひとつずつを見ると家計に響くようには思えないけど、何個も重なると意外と家計に負担となっているぞ。

それと「最初の1ヶ月は無料だけど解約しないと自動的に有料に移行されている」なんてこともあるから要注意!

サブスク見直しのポイント
  1. 利用しているサブスクを全て洗い出す
  2. それぞれの年間利用料を計算する
  3. 費用に見合った利用をしているか検討する
  4. 1~2か月利用していないものは、解約してみる

サブスクは便利だけれど、特に映画やドラマ、マンガ、本のようなものは、「時間」も取られることを考えよう。

もったいないからといって無理に映画を見たり、本を読んだりしてると、それが変なストレスになってしまうこともある。

そういう時は、思い切ってサブスクを止めてみるのがオススメだ。

時間にゆとりが出来て、生活の質があがることもあるぞ

「時間」は大切。サブスクで時間を無駄にしないように

サブスク見直しでお金も時間もゆとりが出来る。

保険の見直し

次の調査結果をみると、日本人の保険好きがよくわかる。

2021(令和3)年度「生命保険に関する全国実態調査」(2021年12月発行)

生命保険(個人年金保険を含む)の世帯加入率は89.8%と前回調査とほぼ同水準
・医療保険の加入率93.6%、今回新たに調査を実施した認知症保険と健康増進型保険の加入率はそれぞれ6.6%、4.2%
・世帯の普通死亡保険金額は平均2,027万円であり、引き続き低下傾向
・世帯年間払込保険料は平均37.1万円と前回調査とほぼ同水準

出典:公益財団法人 生命保険文化センター

約9割の世帯が生命保険に加入してるんだ
本当に9割もの世帯が生命保険が必要だとは思えないけど・・・
本当に必要な3つの保険

oto(おと)が考える本当に必要な保険は3つだけだよ。

本当に必要な3つの保険
  1. 死亡(または高度障害状態)に備えた保険
  2. 火災保険
  3. 自動車保険

この3つの保険は「発生する可能性は非常に低いけれど、万が一起こってしまった時の損失が非常に大きい」リスクに対応したものだ。

1.死亡(または高度障害状態)に備えた保険

生命保険は、一家の大黒柱が亡くなったり、高度障害を負って働くことが出来なくなったりした場合に備える。

二人以上世帯で子育て中には入っておくべき保険だよ。末子が高校卒業(または大学卒業)して社会人になるまでの期間に必要となる補償額を計算して入るといい。

生命保険を選ぶときのポイントは、掛け捨ての保険を選ぶということ。

掛け捨て?もったいなくない?
これは必要経費

貯蓄型保険は無駄に手数料が高くて全くオススメ出来ない。保険は保険、貯蓄は貯蓄で別にした方がよい。

保険を掛ける期間は、「子供が独立するまで」か「妻が年金受給開始の時まで」だな。

掛け捨てだと月に数千円の掛け金で済むから、家計を圧迫するほどではないよ。

  • 掛け捨ての保険を選ぶ
  • 子供(末子)が独立するまでの期間加入する
2.火災保険

火災は誰にでも起こりうるリスク

家が全焼してローンだけが残ってしまった場合、その後の人生は金銭的にとても厳しいものとなってしまう。火災保険は、そうした予期せぬ損害に備え、家を守るための重要な保険だよ。

それと火災保険は「火災」だけじゃなくて「台風」、「落雷」、「洪水」などの自然災害による損害なんかも補償の対象となるんだ。(注:補償内容による)

2021年度の火災保険の支払い状況は、全2,456億円のうち 火災(落雷・爆発含む)は491億円、自然災害1,151億円、その他(水漏れ被害など)814億円となっている。(参考:損害保険料率算出機構「火災保険・地震保険の概況」2023年度版)

このデータで火災よりも それ以外での支払いが多いことが分かるね。

  • 火災保険は再調達価格をリスクヘッジ
  • 火災以外の自然災害にも対応
3.自動車保険

自動車の保険には自賠責保険と任意保険があるのは知ってるね。

自賠責保険っていうのは「自動車損害賠償責任保険」を略したもので、すべての自動車には加入が義務付けられている。

任意保険っていうのは、民間の保険会社の自動車保険で強制加入じゃなく任意で加入する自動車保険のこと。

otoが必要だと考える保険は任意自動車保険のことだよ

意外と意識していないことが多いけど、自賠責保険の補償内容はわかるかな?

自賠責保険は被害者を救済することが目的。そのため対人事故(死亡させたり怪我をさせたり)の被害者のみ補償されるんだ。

保険金の限度額も死亡3,000万円、傷害120万円、後遺障害4,000万円と安心出来るとは言い切れない金額だから、任意保険でカバーしといた方が良い。

任意保険で必要な補償額は、対人賠償「無制限」対物賠償「無制限」は必要だね。

交通事故高額賠償判決例(人身事故)

認定総損害額 被害者 職業 態様
5億2,853万円 男性 41歳 眼科開業医 死亡
4億5,381万円 男性 30歳 公務員 後遺障害
4億5,375万円 男性 50歳 コンサルタント 後遺障害
4億5,063万円 男性 19歳 大学生 後遺障害
4億3,961万円 女性 58歳 専門学校教諭 後遺障害

出典:損害保険料率算出機構 2023年度_自動車保険の概況/

こういった高額の賠償責任を負えば普通のサラリーマンでは まず責任を負いきれない。

被害者となった方にとって大変不幸な出来事だけど、加害者となった場合も「人生詰む」ことになる。

  • 車を持つなら必ず任意保険に加入する。
  • 対人賠償「無制限」、対物賠償「無制限」に加入

予算を設定する

さてと ①支出を把握 ②固定費の削減 がある程度進んだところで、次は予算の設定だ
予算の設定? 大変そう

予算を設定しないと、使いすぎたり逆に我慢しすぎてしまったりするぞ。

家計簿をつけて1~2か月もすると毎月の支出はある程度把握できる。

固定費(家賃、通信費、水道光熱費等)は毎月の支払額をそのまま予算に設定する。

変動費(食費、娯楽・交際費等)は1~2か月家計簿をつけてみて、それぞれの項目ごとに大体の金額を設定する。

予算を設定する項目はざっとこんな感じ

変動費

食費、日用品、被服・美容、健康・医療、教養・教育、趣味・娯楽、交際費など

固定費

住宅、電気、ガス、水道、灯油、通信費、自動車、保険など

それぞれの予算を設定する際に、支出は少し多めに見積もっておくのがポイントだ。

予算通りにいかないことも多いけど、適時予算を修正していくのが良いだろう。

予算を組んだところで、収入と比べてどうだろう?

予算の段階で収入を超えてしまっていたら、それはお金の使い過ぎ。もう一度支出を見直そう。

収入の金額や時期にもよるけど、収入の20%位の余裕分を毎月の貯蓄や投資に回せるように支出が管理出来れば優秀だ。

20%が無理でも、毎月必ず貯金をするクセをつけることが大切。もちろんそれより多いのは全然OKだ

注意点

  1. 収入はもちろん手取り収入の金額で管理する。
  2. 毎月の収入以外(ボーナス等)は当てにしないこと。

パソコンとスマホがあれば管理しやすいぞ。

  • 予算を設定しよう。
  • ボーナスは当てにしない

まとめ

ここまで話したことは、①「貯金の基礎となる」こと、②「貯金するために効果が大きい」ことだよ。言ってみれば「貯金のコツ 基礎編」

それじゃあ、基礎編をおさらいしてみよう。
貯金のコツ 基礎編

1.黒字家計をつくる

貯金をするための大前提となる部分。毎月の支出を毎月の収入の範囲内に収める。

2.家計管理

家計管理は言い換えれば支出管理のこと。

 a.支出を把握する

家賃、通信費、水道光熱費、保険料等の毎月ほぼ一定の金額の固定費。

食費や交際費、遊興費等毎月一定ではない変動費。

しれぞれの支出を把握するには家計簿をつけること。項目ごとに抜け漏れの無いように把握する。

 b.固定費を削減する

固定費の削減は毎月必ず支出されるものなので、削減の効果が大きい。

特に削減の効果が大きい3つの固定費をまず削減しよう。

  ①通信費-格安simを利用しよう

  ②サブスク費-利用頻度の低いものは解約

  ③保険料-本当に必要なのは3つの保険のみ

・掛け捨ての生命保険-子供(末子が独立するまでの期間)

・火災保険-地域性も考慮(水害が起こる等)して加入

・自動車保険-任意保険で対人・対物無制限に必ず加入。

 c.予算を設定する

固定費、変動費それぞれの項目ごとに予算を設定する。

・支出は多めに見積もり予算を設定する

・収入は少なめに見積もり予算を設定

・ボーナスは当てにしない。

・予算は適時設定しなおす。

・収入の20%を貯金に回せるような配分と使い方を考える。

ざっくりと説明してきたけど、わかったかい?
うん。私は車を持っていないし、持ち家じゃないから通信費の見直しから始めてみる!
萌絵は毎月の収支が黒字だったから、通信費を見直せば貯金に回せる金額が増えるね。毎月の収支が赤字の場合は ①支出の把握 ②固定費の削減 ③家計の黒字化 からスタートだ!